オリジナル小説  第2話

ピンクの髪の女の子は胸ぐらつかんでいた手を離しこちらへ飛んできた

窓に手をつき、まるでシャボン玉でも抜けてくるみたいに硝子を抜けて、

ふわっと私の机の上に降りてくる

「俺の名はダーク・・・ダーク=ブルー」

お・・・女の子・・・よねぇ・・・

「何よ・・・」

すっごいおびえた風に聞き返す

「・・・神族・・・どこだ?」

なんかすっごい怖いよぉぉっ

「しんぞく?お兄ちゃんが隣の高校の敷地に居るけど?」

人間なら親族を答えるわよね

「安っぽい演技は無しにしようぜ。俺が適当に話しかけてるとでも思ってるのか?」

やっぱし私の正体気づいてこっちに来たのか

「解らないわよ。今日来たばっかりなんだから」

嘘はついていない

「ふ〜ん。でも、ここに来たってことはこの辺に居るんだろ?」

うえ〜ん、お見通しかぁ。そうそう、他の人達はというと

「特撮かなぁ」とか「すっげぇ手品だ」とか無責任に喜んでいたりする

先生は、「静かにしなさい」とか「机の上に立つんじゃありません」とか怒ってるけど

「とりあえず」

右手を私にかざすと、私の周りに逆五芒星の魔方陣が現れ

かかってた魔法を吸い取っていく。どうやら魔法解除の魔法らしい

「な・・・なんで?」

結構すっとんきょうな声になってしまったけど、魔法解除が何のためにしたのか

解らないので敵さんに聞き返してみる

「お前にかかってた魔法、結構魔力高いやつがかけたものだろう?

魔力が高ければ、その魔力がとければ自分で解るだろうから、よっぽどのバカか

よっぽどの腰抜けじゃなければ、こっちの様子を遠視して飛んでくるだろうぜ」

だって、そういえばそんな事出来るって聞いたことあったなぁ。

「ねぇ、皆迷惑してるから、そろそろやめにしない?」

おずおずと話しかけてくる佐藤くん。

君が来ると困るんだけどなぁ・・・あ、しまった。

「ふ〜ん。そいつが神族候補なんだな。」

私の思考を読み、右手を今度は佐藤くんに向けて構える

空気が振動し、佐藤くんめがけて飛んでいく・・・が

尻もちをついて避けてしまう、そして、黒板横の壁が

ごがあぁぁぁぁぁんっという爆音と共に壊れ隣の教室があらわになる

皆沈黙してしまった。当の佐藤くんも沈黙。

どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう

佐藤くんが神族である可能性があるのに、ここで死なせてしまうわけにいかない

でも、私にはそんな力ないし・・・そうだ、晃兄が作ったアイテムの中に何かないかなぁ

と、ごそごそダークを見据えながら手探りでポケットの中を探す。

これでそうだ

「魔力封じ(スペルロック)」

六芒星の描いた鍵の形をしたマジックアイテムをかざして呪文を唱える

「ふん!」

と鼻であしらい、片手を振り呪文を弾き飛ばしてしまう

マジックアイテムに入れることで多少威力は落ちているものの

魔法界のbPの魔力っていわれるほどの魔力の持ち主である晃兄の魔力が

こめられているのに、そんな簡単にはじき返さなくっても・・・

お兄ちゃんではこの人を押さえる事は出来ないってことなの?

「あーーーっめんどくさい。いっぺんにぶっ殺してやる」

といって彼女は消えてしまった。瞬間移動だ・・・窓から見て左の上空のところへ移っている

右手を高々と上げて魔力をためている

今度はマジックウォールの呪文の入ったアイテムを外に向けてかざす

お願い少しでも防ぐ事が出来れば人間そんな簡単には死なないはず・・・

「魔力障壁(マジックウォール)」

げっ!!私の周りにしか防壁が出来ない!!だーーーーー役立たず!!

思わず床にアイテムを叩きつける。ちなみに形は指輪である

そうこうしている間にダークの魔法は放たれる

ああっダメだ、お兄ちゃん!助けて!!

ダークと校舎の間に晃兄が瞬間移動してくる

「魔法防壁(マジックウォール)」

王家側近の制服で自分にかけていた魔法も解いて魔法防壁(マジックウォール)に集中している

王家側近の制服には多少魔力増幅のための模様があるらしい・・・よく見えないけど

「ぐぐぐぐぐっっっ」

一生懸命踏ん張ってるんだけど、かなりツライらしい

やっぱりはじかれて、こっちに飛んできた・・・飛んできたぁ!?

「窓から離れて!!」

じつは窓に貼りついてるのは私だけではないのだ

あんなに絶句してたくせに見に来てるし・・・皆に忠告してからあわてて逃げる私

がしゃゃゃゃゃぁぁぁぁぁんっがたたたんどたがたどんばきばきばき

窓ガラス割って並べてある机をなぎ倒し、廊下側の窓まで飛ばされて行く晃

「きゃぁ、大丈夫晃兄」

慌てて晃兄の元に駆け寄る私

「くっ・・・癒し(ヒーリング)」

自分で自分に回復魔法を施す晃兄、骨とか折ってるだろうなぁ・・・この様子じゃ

「お前か?この女に魔法をかけてたのは・・・本気出してなかったとはいえ俺の魔法を

受け止めたのは誉めてやるよ」

いつのまにか側に来ていたダークがにやにやと言う

晃兄が本気になってもダメで、神族も候補は居るけど見つかってはいない

この状況でここを守りきるなんて不可能だ

マジックアイテムも元が晃兄の魔力だから、晃兄の魔法と同時に使ってもさしたる効果も望めない

そうだ、魔法界に応援頼もうか!

でも、私にはテレパスすら使えない・・・どうすればいいの?

★あとがき★

あ〜〜〜続いてしまった・・・このダークとのお話、2話で片付けてしまうつもりだったのに(笑)
ダーク=ブルー・・・こいつの名前は三回変わってます。ディープ、ネイビー、ダーク
あんまし、しっくり来ないんだよなぁ・・・。ダークにしたって女の子の名前じゃないよね
起承転結も何もないしね(笑/それじゃぁいけないやろ俺)この小説
ただ、書きたいだけの小説・・・なさけないなぁ・・・
佐藤くんの活躍は次回を期待していてくださいって誰も期待してねぇって(-。-;)ゞ
でも佐藤実の活躍を新庄淳にしゃべらすことが出来るかどうか、妖しいところである・・・

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