オリジナル小説  第1話

「えっ!なんて言った?」

家に帰ってきた兄の言葉を受けて驚く私

あっ自己紹介まだだったわね。

私、ジュンティル=シン。女の子。歳は・・・14歳になるのかなぁ・・・

「なるのかなぁ」というのは私達の世界と人間界と日の周期がちがうからなのよ

人間界で無ければここはどこかって?

ここは魔法界といって、魔法使いが住む世界。

魔法使いといえば人間はほうきに乗って空を飛ぶおばあさんをイメージするかしら?

それとも呪文を唱えて大人に変身する女の子をイメージするかしら

たしかに後者の魔法使いも存在するけど、魔法界にすむ住人の大半は

人間が超能力と呼ぶものが使える程度、他はさっき述べたように変身能力のある者や

小道具と呪文を用いて魔法を使う者、儀式を用いて魔法を使う者・・・

で、私はというと・・・何もつかえなかったりする(しくしく)

もっとも私の兄は呪文も唱えずに攻撃魔法使ったり出来ちゃうくらいで

魔法界NO,1、2を争うくらい魔力あったりするけど

兄の名はアキラル=シン、人間界の歳で言えば18歳くらいになるかな

医師免許やさまざまな博士号とか取得していて王家の側近なんかをしている

そんな兄を持っているから苦労するのよね

「お兄さんは王家の側近をするほど魔力があるんだから妹さんも・・・」

そう言われ続けて嫌気が差して前々から人間界へ行きたいとは言ってたの

だって、人間界なら使えないのが普通でしょ?私も楽かなぁって思ってて

でも、許可が下りなかったのに、今日は突然

「すぐに人間界へ行く!用意しろ!!」

だもんね。普通驚くわよ・・・

「今しがた許可が下りた.ただし俺付でというのが条件だがな」

もそもそとスーツを脱ぎながら言う

このスーツが側近としての制服なの。一般人の憧れの制服らしいが、

私から見ればダサダサよね

「学校への手続きも済ませてある。家は女王様が提供してくださるそうだ」

魔法界は女王制で女王様が世界を統一している

もちろんその下には議院とか色々ややこしいものがあるんだけど

ここでは関係無いので伏せておくが・・・

なんで急に家まで提供してくれる気になったのか疑問が残る

「何かあるの?」

兄はギクリとする。何か使命をもらったのだろうか・・・

「まったく、お前は・・・」

ふうっと肩をなでおろす

「守護神を探してこいとさ!人間界で今は人間として育ってるはずだから見つけ出して

訓練させる。それがわたされた命令だよ」

守護神というのは・・・ほとんど名前の通りなんだけどね。魔法界の人達みたいに

人間界の人間からみれば特殊能力のある存在から地球を守る者だと聞いている

「そんなの探せっこないわよ!!人間界に何人の人間が居ると思ってんのよ!!

その中のたった一人なんて」

当たり前のことを口にする

「ああ、それなら大丈夫だ、あらかたの事は占ってるから」

「は?」

それくらいの力の持ち主という事は、今も多少なりとも魔力を感じるはずだから、

そういう人を感知したんだそうで、どの辺に居るだろうって

とこまでは絞り込んでるんだって・・・

しかし、対象人数は1000人は超すのにどうやって探すのやら・・・

 

「新庄淳です。よろしくお願いします」

新庄淳というのは、本名のジュンティル=シンをもじって作った人間界名(日本名)

ちなみに兄は晃(あきら)と言う

ここでは中学2年生ということになってる。晃兄(あきらにい)は高3

「席は佐藤くんの後ろが空いてるわね。佐藤くん、手を挙げて」

大学出たてすぐくらいの女の先生で名は「御木本 咏未(みきもと えいみ)」だそうだ

指名された佐藤くんとやらは前髪が長く、目が隠れているが、それ以外は特に

特徴の無い平凡な男の子といったかんじ

「佐藤実です。よろしく」

少しうつむいて喋る。暗いんだか照れ屋なんだか・・・

「よろしく」

にこっと笑って近づいていく

「髪の色・・・目立つね」

とつぶやく。

「何言ってるんだ?佐藤もしかして、ナンパでもしようってのか?」

と一人の男の子がからかい出す

ちょっとまって?私の髪の毛は人間のものと違って染色というものは出来ない

しかし、黄緑色や真っ茶色の髪の色なんて天然に存在しないから

怪しまれるってことで晃兄に魔法をかけてもらっている

それなのに佐藤君は私の髪が黒でない事を見破っている

他の人の反応からしてちゃんとかかっているのは明確

私自身にかけてあるからかかりにくい体質とかそんなのは関係無いはずだから

これはもしかすると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・神族・・・・・・・・・・・・・・・・?

 

休み時間になると質問攻めにあった

主に女の子から、彼氏はいた?とかどこから来たの?とか転校生には

必ず聞く事なんだろう事柄ばかりを・・・

おかげで晃兄の元へ行けなかった(しくしく)

仕方が無いので授業中にコソッとマジックアイテムを出す

晃兄はこういうのを作るのが好きでたくさん作っている

でも、たいがいが魔力を使わなくっても魔法が使えるという代物

私の為に作ってくれてるのかな?

で今回出したのもその中の1つで手のひらサイズのプレートで星型をしている

「晃兄、同じクラスに魔法が効いていないのがいるわ、名は佐藤実。男の子よ」

ということを心で思いながらプレートを握り締める

「わかった。ではこれをそいつに渡せ。机の中に転送する」

というのが、頭の中にひびく。テレパシーというやつ。

星型プレートもテレパシーを飛ばす事の出きるアイテムよ

机の中をガサゴソと探ってみると、これまた手のひらサイズの赤い球

「晃兄からなの」

コソっと佐藤君に渡す

「授業中に私用はだめだよ」

真面目なやつ・・・とりあえず受け取ってくれたけど

佐藤君が手にするとポンっと手紙に変わる。何の魔法だろう・・・

 

終わりのホームルームの時間。外から爆発音が聞こえる

なんで学校にいて爆発音が聞こえるのよ・・・事故でも起きたかしら

そっと外を見てみるとピンク色の髪の・・・あの体形は女の子かな?

下校途中の男の子の胸倉をつかんで何かを言っている

男の子の友達らしき人は遠巻きで逃げ腰。おいおい・・・

ピンクの髪の女の子は手をかざして何かを打ち出す。魔法弾だ

もしかして地球侵略者?どうするのよ。神族の候補は目の前にいるけど

確実にこの人だという証拠も無い!!ついでにいえばこの人だとしても能力が無い以上

普通の人と変わりが無いのだ

ピンクの髪の女の子は胸倉をつかんでいた手を離しこちらへ飛んできた

★あとがき★

うにゃぁぁっ。この話しは小学生時代から作ってたもので、
まぁもっとも、小学生の時作ったのから設定おもいっきしかわってるけど・・・
小学生の時はありがちのアイドルになるとかミン○ーモモやらクリー○ィマミ
とかみたく妖精にもらったとか魔法の国の王女だとかで
バトンを使って変身とか今思い出すとこっぱずかしいネタでした(笑)
神族が出てきたのは中学時代のころ作り出したものでしょうか
デザインもそのころからもずいぶん変わってきましたが・・・
この話しに落ち着いたのは僕が21歳の時・・・でも主人公が佐藤実だったけど
これからどうなりますことやら言葉の間違い、誤字脱字あるかと思いますがお気づきになりましたら
お教えいただければと思います(けっこうしゃべってる言葉で書いてるので
間違えに気づいてないことのほうが多くて(^_^;)では2話目でお会いしましょう


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