ソードワールドTRPGオリジナル外伝

中編

松明を持って洞窟に入っていくグラード、シュティル、シャウル、エルシアの四人。

松明は先頭でグラードが持っている。グラードの剣は両手でも片手でも使える代物なのである。

真中にシャウルがエルと手を繋ぎ、シュティルが後ろという順番。

大人達には「入るな」と言われているのだが、やはり子供はそんなことにはお構いなし!

多少なりとも技能を修得している彼らにとっては、小さな冒険のつもりなのだ。

「まったく・・・エルはまだ二歳だっていうのにこんな所につれてきやがって(ブツブツ)」

と、入ってからずーっと文句を言いっぱなしのグラードに

「もーーーーー、わかったってばぁ」

と困った顔でエルの手を引き歩くシュティル。

そして、その二人を守るべくまたバックアタックを警戒しながら歩くシャウル。

しかし、1時間もしないうちに奥の方から光が見える。

「なんだ!?ただのトンネルかぁ・・・!?」

とグラード、松明を消し再び歩く

「みたいだねぇ。先に村とかあるかなぁ」

とわくわくシュティル

「入っちゃダメとか言ってるくらいだから渓谷っていうのかも・・・気を付けて!」

と慎重なシャウル

エルシアはというと、その光をジッと見詰めていたりする

「どうしたの!?」

とシュティルが聞くがジッと見つめたまま答えない

やがて、もうそろそろ外の風景も見えるだろうというところで

「にいたぁ、だめぇ あっち、だめぇ!!」

とわめきだすエルシア

「何がダメなんだよ・・・?」

答えるグラードにその服の裾を力いっぱい引っ張るエル

「にいたぁ、かえよ〜よ、ねぇにいたぁん」

必死に訴えるエルシア、しかし、三人には何かダダ捏ねるようにしか見えやしない。

そうこうしてるうちにグンッと足を取られ、ひっくり返るグラード

足をみれば糸が巻き付いている

「?」

剣で切ろうとするが絡み付いて切れやしない。

ぬっと影が覆う。

3人はそっと上を向くとそこには体長3Mはあろうかという大グモのモンスター

『うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』

クモに驚きいっせいに声をあげる。

グラードはキッと睨み付け体制をたて直し剣を構える

「シャウル!エルを連れて逃げろ!シュティル!援護を!!」

即座に慌てふためく二人に次の行動をいいわたし、クモの横に回りこみ先制攻撃

シュティルはグラードの後方へ回りこむ

「え・・・エルシアちゃん!行くよ」

とさらうように連れて行くシャウル

「やー!!にいたぁん」

という泣き声がこだまする

「エンチャント・ウェポン」

まず、グラードの武器の効果をあげる魔法をかけておく、当たった時に通常よりも

多くのダメージを与えることができる魔法である

モンスターはグラード達に向き直り噛み付いてくる。

「ぐあぁぁぁ!!」

牙が足を掠め取る

「くそ!!こいつ、ジャイアントスパイダーじゃないのか?」

モンスターの名称を口にするグラード、

ジャイアントスパイダーとは、モンスターレベル1の大グモモンスターである

「どうやら、俺達にかなうレベルのモンスターじゃないぞ!!俺が敵を引き付けておくから

逃げろシュティル!!」

「でも・・・」

「親父呼んで来てくれ!こんなとこ入ったって言えば、叱られるのは目に見えてるけど

このままじゃ二人ともモンスターの食事になっちまう」

と早口にまくしたて、逃げる事を促す。

「・・・わかった」

グラードは近くに隠れられるような場所を探している。

それを後ろ目で見ながら洞窟の外に向かうシュティル。

そこへモンスターは糸を吐いてくる!

「シュティル!!」

その糸にめがけて大きめの石を投げつける、糸は石を絡め取る

「すぐ戻ってくるから」

そう言い残して洞窟を後にする。

 


★あとがき★

あはははっ、また変なところで切ってるし(^_^;)でも一応切りがいいんです

でも緊迫感がないような・・・

さてグラード達の運命やいかにって書き方すると

かっこいいんだろうけどなぁ・・・

こりずにみてやってくださいな(^_^;)


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