オリジナル小説  第8話


「では実さまにも変身を促すアイテムが存在するってこと?」

「そういや、そういうのって生まれたところにあることが多いんだろ?だったらそいつの元いた家へ

忍び込んでやろうぜ」

スティルネスさんと情報にダークの提案の末の話し合いで、実さんの家に探しに行くことになった。

探しに行くと言っても秘密にしないといけないので忍び込む事になるんだけど・・・

「さて、どの辺にあるんだろう。魔法力って感知できないの?」

と、実さん以外に聞いてみる

「どんなのかわかんねぇからなぁ」

とはダーク

「だから封印されている状態にあるから感知できないわよ」

とはスティルネスさん

「彼女たちが感知できないものを俺が感知できるわけがない」

とは晃兄

感知する以前にあきらめている・・・だめだわ・・・

「んじゃ、なんかそれらしいもの見たことない?」

と実さんに聞いてみる

「ねぇ(無い)」

一言・・・なんだかなぁ

「じゃぁどうやって探すのよ」

「そうねぇ・・・とりあえず、宝物庫みたいなとこ行こっか」

私の言葉を受けてスティルネスさんがウインクを送ってくる。

「宝物庫って」

「ほら、屋根裏とか、倉とか」

ちょっと上を向いて口元に人差し指を置いて、ありそうな場所を述べていく

「今時の家に屋根裏とか倉って・・・」

まぁある家もあるだろうけどこんな住宅街に倉まである家ってあるかなぁ・・・

「そ・ん・じゃぁ・ねぇ」

そう言いながら空中に魔法陣を描く

「ん〜、あっ地下室がある・・・ここかしら」

隠し部屋とかを見るための魔法なんだそうだ。ついでに部屋の中をスキャンする

「さっ、中にいこっか」

と手を差し伸べてくる。やっぱり神族ってすごい。

部屋に入ってみるとなんだかいっぱい置いてある

何これ・・・そばにあった一つを手にとって見る

「むやみやたらにその辺のものを触るな」

今まで無言でいてた実さんに怒られた・・・ふぇ〜ん。

「えっとね、戦いで武器か防具になるものを探してそれに実さんが触れてみることね、

実さんの前の戦いから言って長い・・・長刀(なぎなた)とかブロードソードくらい・・・そんなやつよね。」

「ブロードソード?」

「あ、でも両手で戦ってたからロングソードかしら」

「とりあえず長い剣なわけね」

説明を続けるスティルネスさんの言葉をさえぎり捜し始める私。

晃兄もダークも探し始める。

2人は手をかざして少しでも魔力を感知できないかやっている。

私はスティルネスさんのアドバイスのものを探す。

実さんは入り口の脇を背もたれにして入り口の方を見ている。

なんだかんだと協力してくれてるのかしら。

でも、ここって暗いから・・・3人の瞳が光ってて怖いんだよね

普段の瞳の色は、晃兄は茶色、スティルネスさんはキャラメル色、

ダークは青いガラス球みたいなんだけど、魔法を使うと

晃兄は赤、スティルネスさんとダークは水色っぽく光るよう。

ふぇ〜ん、怖いよぉ・・・

ちょこちょこと探してみる。いっぱい色々と置いてある。

まったくの物置って感じ。埃のかぶった紐でつづってある冊子状のものとか

ドーナッツ状の板に靴がつけられるようになっているものとか、竹筒とか、

い・・・石臼?

その間もずっと入り口のほうを気にしている実さん。

「しっ・・・」

人差し指を口にあて、合図すると晃兄が私の口を押さえながら姿を消す魔法をかける

同様スティルネスさんもダークも姿を消す

ガラッ 扉が開く

実さんはというと天井に張り付いてる・・・どうやって登ったんだろう・・・

しかも背中を天井につけて下を見てる

40歳代の女性が入ってきてまっすぐ私たちのほうへ向かって歩いてくる

って、えーーーーどうすんのよ。

一人で焦っていると晃兄は瞬間移動をかけて移動するんだけどまたまたそちらに方向を変えて向かってくる

な・・・なんか怖いよぉぉ

「おいっ、ここで何している」

入り口にいつの間にか降り立った実さんが女性に声をかけてくる

「あの、物音がしたからちょっと寄ってみたんだけど、こっちに・・・」

「いいんだよ。調べ物があるから出てろ」

女性の説明をさえぎって命令口調

う〜ん、年上の人に向かってなんて口の利き方なんだろう。

実さんの台詞にしぶしぶ頭を下げて出て行く女性。

だいぶたってから

「誰?」

聞いてみる

「ああ、母さんだけど?」

「ええっお母さん!?お母さんにあんな口の聞きかたしてるのぉ」

あっ・・・思わず言っちゃった。

くっと笑った感じで「ここに関しちゃね」と答えてきた。

??どういうことなんだろう。

「これ何?」

突然黒い金平糖みたいな小さなうにみたいなのを持って聞いてくるスティルニスさん

「なんでもいい、むやみに触るな。あぶねぇから」

つかつかとよってひったくる

で、私が持ってるのはダガーかしら?

「なんで刃物ばっかり触るんだよお前ら・・・」

ため息ついている

「戦うための変身に必要なものだから刃物が対称にするのは当たり前。おっ、長剣があったぜ」

時代劇なんかで見たことのある黒い剣をダークが引き抜く。

でもTVで見るものみたく湾曲していない。まっすぐでそれよりもちょっと短い。

「片刃ぁ?ほっせぇなぁ」

人の家のものにけちをつけるダーク。でもレイピアとまでは行かないけどちょっと細い

「あー、はいはい・・・返せ、触るな、動かすな」

剣と鞘を同時にひったくるとカチッと鞘にしまって元のところに置く

「ん?こっちにもあるぞ・・・なんか気色が違うけど」

とまだダークが持ってくる

「触るな、動かすなって言ってんだろ」

またもやひったくる

同じような剣なんだけど、つばっていうのかな柄と剣の境のところ 丸い紋章みたいなのが

見えるように鞘がかたどってある

その紋章がかすかに光る

「それじゃないの?実さんの武器」

「なんで?」

皆がこっちを見る。

紋章みたいなのがかすかに光ったのを見てたのは私だけらしい

そのことを言うといぶかしそうな顔をする実さん

「そんなの聞いたことないぞ、光ってたりなんかしたら・・・」

したらなんなんだろう、そこでコメントをやめる実さん

「めぼしいの見つからなかったし、光ったのを見ていたというならそれである可能性は高いわ 

  持って行きましょ」

「持って行きましょって・・・」

スティルネスさんの発言に心底あきれた声を出す実さん

ため息をつきつつ、思案中

「あ、日本でそんなの持ち歩いてたらダメなんだよね。晃兄 見えないように魔法かけてさぁ」

銃刀法違反とかって法律があったよね(一応日本の法律常識的なのは覚えている)

「ああ、だがそれが本当に神族としての武器なら俺の魔法がかかるのかどうか・・・」

「んー自分の武器じゃないから私の魔法もかかるかどうか・・・」

「こいつの分身だというなら俺の魔法ならかかるんじゃねぇの」

晃兄、スティルネスさん、ダークが口々に言う本人を無視して

「持っていくなんて言ってねぇだろ」

そのそばで悪態ついてる実さんがかわいい

「っというわけで」

ダークの瞳がまたもや水色に光る。

「おっしゃ、かかったっかかった。とりあえずそれ持って帰ってみようぜ。」

「本当に必要になったらそれも一緒に変身するはずだし」

ダークとスティルネスさんの提案にかるくため息をつき、あきらめた感じでその剣を担いだ

鞘の上下に紐が付いてて体に結わえ付けられるようになってるの

そう、テレビとかでみる忍者みたいに。

でもスティルネスさんの変身のきっかけになるやつってずっと身に着けてるけど

この剣をずっと持ち歩かなきゃいけなくなるんだろうか。

邪魔そう

★あとがき★ ってぇ無理やり終わらす(笑) 当人はやる気なく、3人が実が困ってるのを面白がっている風だなぁ 1月に前頁作ってから何ヶ月たってんだよ俺。。。なんかねぇこの中間のが一番書きづらい 次頁も何ヶ月後になるだろうか。前に見ている人居たけど今回も見てくださるんだろうか その人一人のためだけでもがんばって考えるよ・・・文才全然ないけど

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